電気棒(12V)で、牛をおびき寄せる
【8月09日】
今日は、“一日牧場”を体験した。一年間育てて来た羊や牛などの出荷日である。
まず、朝7時に起き、7時30分に仕事を始める。牧場から駅まで動物を運搬するのだ。それが、けっこう
難しい。暴れる動物をトラックに乗せるのに、棒を使って追うのだが、なかなか思い通りに言うことを
聞いてくれない。牛はとても暴れる。それで電気棒でショックを与えておびき寄せる。あとは、大きい順に
選び出す。また、これも難しい。時間もかかる。
今日一日体験して、正直言って、早く出発したくなってきた。言葉が通じないせいか、『自分がどれほど
感謝しているか、分かってもらえているか』と思うと、あまりにも幸せすぎて、どうしようもない。
あまりにも気まずいので、便所掃除をやらせていただいた。 やはり、人間は楽しすぎてはいけない。
やはり、仕事をしなくては。
今日は、羊の肉を初めて食べた。ただの肉だけでは、とても食べられないが味付けしだいで、美味しく
食べられる。しかし、牛の肉の方がやはり美味しい。また、ハンプという果物のジャムを初めて食べた。
あっさりした味だ。食べやすい。さらに、ディナーの後にプリンを頂いたが、日本のようなプリンでなく、
パンの上にクリームをかけただけのものだった。とてもディナーだけでは腹のたしにはならないが、
その後のデザートなどで十分に満腹になることが分かった。また、オパールの石のでっかい奴を見せて
もらった。すばらしくでかい。さすが本場だなとつくづく思う。
・・・本当になんと言ったら良いのか分からないくらい、もてなしを受けてしまっている。
まるで、“招かれた王様”のように・・・ 言葉でいい表せられないくらいの喜びだ。信じられない。
ここにこうしていると、砂漠の真ん中にいることを忘れてしまう。