バリーさんの家族と

 

 【8月23日】

 

   今日はまず、日本レストラン「菊」に行ってみたが、残念なことに、アルバイトは間に合っているとの

  ことであった。ここで「富士」という所に行くように勧められたが、オーナーが中国人だったので諦めて、

  シドニーで探すことにした。シドニーにはホームステイを一ヶ月予約しているし、また、少しでもニュージー

  ランドに近い方が良い。向こうに着いたら、しばらくはゆっくりできる。今、一番したいことはそのことだ。

  腰を据えてゆっくりしたい。

 

   今夜は、奥さんのサリーさんが、焼きそばを作って下さった。大阪の味がした。

  本当にすっかり、お世話になってしまった。シドニーへ行くチケットはバリーさんが予約して下さり、

  お守り代わりのと、オパールの石を下さったが、100ドル以上の価値があるものだ。いつまでも大切に

  しておかなくてはいけない。また、サリーさんは、私の計画書をとても良く見て下さった。是非ほしいと

  おっしゃるので、一部差し上げた。あまりに誉められるので、穴があったら入りたい思いだった。

   また、バリーさんが、「君はカンガルーの足だ」と言って下さった。「この言葉は、オーストラリア人が、

  オーストラリア人にしか言わない言葉だと・・・だから、この言葉をオーストラリア人から言われることは

  とても偉大なことだ」と、サリーさんが説明して下さった。本当に貴重な言葉を下さり、ありがとうござい

  ました。

 

   オーストラリアの旅をして思う・・・・

  何故、日本人が海外へ行く。それも、“世界一周サイクリング”をやろうなんて思う人が、他の国に比べて

  多いのかと。もし、私がオーストラリアで生まれたら、たぶん、そのようなことは思わないだろうと。

  何故か、オーストラリアは実に広い。ダーウィンで泳げると思えば、メルボルンではスキーが出来る。

  また、砂漠もあれば、クィーンズランドのように、オアシスや美しい島もある。だから、一年中、自分の

  欲求を満足させることが出来るのである。その点、日本はどこへ行ってもすぐ海、少し走ると、すぐ海

  なのである。それに、一年中どこかでというようにいかない。だから、当然、海を渡ってみたくなる。

  この向こうの大陸は、どうなっているんだろう?と・・・また、もし、私がオーストラリアで生まれ、海外を

  サイクリングするとしたら、たぶん、アメリカかヨーロッパへ行くと思う。それほど日本という国は、

  世界から見ると、地図から見ても小さいのである。

   また、オーストラリアは実に恵まれた国だ。貧しくても、最低限の生活は国が保障してくれる。

  テレビで言っていた、ほとんど金を持っていない人には、家が提供され、バスも病院もタダだと。

  また、実に日本と違うところは、学生には国から小遣いが与えられるそうだ。日本では全く考えられない。

   考えてみると、これから先、日本はどうなるのであろう。パンク寸前だ。少なくとも、オーストラリア

  から見るとそう感じる。私は日本に帰ったら、田舎に住みたい。“何もなくても素晴らしい・・・人間に

  とっては、あるよりも、あまりない方が良い”ように感じる。

 

   バリーさんとサリーさんに、お守りのお返しに、JACCのネクタイピンと、二人の思い出の写真を

  飾るようにと、写真立てをプレゼントした。とても喜んで戴いた。

   「私達は、そんなことをして戴く為に、こんなことをしているのではありませんよ。あなたが、ここまで

  走ったことに対し、感心して、してあげているのです。」と言って下さった。本当に何とお礼を言ったら

  良いのか分からない。私には、とても、もったいなさすぎる言葉だ。本当にありがとうございます。

 

 

 

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