【7月13日】
レストランの従業員と
昨晩はお蔭ですっかり良く寝むれた。さて、記念写真を撮り、出発しようかとしていると、
「朝食を食べて行け」と言われた。本当に何から何までお世話になりっぱなしだ。彼女らも、とても
私のことを気にいってくれたらしく、少し悲しそうだった。言葉は通じなくても、何となく心が通じて
温かさを感じた。 「アデオス・アミーゴ!」(さよなら、ともだち)。 この言葉を大きな声で言い、
大きく手を振った。
途中、自転車が好きな少年に会った。コーラをおごりあった。やはり、ここには、私のような自転車は
無いらしく、とても興味があるらしい。 「君はどこまで行くのか? 名前は?」とか、片言のスペイン
語でトライしてみたが、どう言う訳かダメだった。少しでも話せたらとつくづく思う。また、この辺は
綿の木が一面にあった。初めて見た綿の木、実に不思議に感じる。
グアランデエイまで行くと急な上りとなった。トラックも必死で上っている。何度、休んだか分からない。
上りきった所にレストランがあったので入った。
・・・・息をきらして、「ハァー・ハァー」していると、店員の女性が心配そうに寄って来た。
「大丈夫か? 何か食べるか?」と手でジェスチャーしてくれている。英語で書かれてあったメニューで
適当に注文して食事を取っていると、相変わらず、果物とか持って来て、「食べろ」と気を遣ってくれた。
あげくの果ては、金を受け取ろうとしない。こんなに遠く離れた異国の人に、このように親切にして
もらって、涙ぐんでしまった。 本当にありがとう。
“頑張っていれば、必ずいい事がある・・・”