【7月24日】
私を“神様”と思った?のか、私に向かって突然祈りだした家族
マルカデラからは全くの砂漠と化し、人も住んでなく車の行き来も少なくなった。
サボテンの山の出現だ。とても暑い。37度はあるだろう。頭のてっぺんが凄く暑い。道は所どころに
未舗装があった。
しばらく走ると、民家があった。けっこう広い庭を持っているので、スペイン語の“紹介状”を
お母さんに見せた。するとどうだろう・・・ 私を神様とでも思ったのだろうか? okはもちろん
お金を差し出して祈り出すではないか。これには驚いてしまった。もちろん、お金は受け取らなかったが、
お持て成しが凄かった。夕食(バナナ、豆、イモをスープ状にしたもの)とコーヒーを差し出してくれた。
この辺の人は、他に米などを自給自足している。また、川下を見下ろすと一面にバナナ畑があった。
家族と一緒になって豆の皮を剥くのを手伝ってあげたり、鶴を折ってあげると、とても喜んでくれた。
ここも電気はなく、水は川の水だった。
翌朝・・・昨日は、暑いのと下痢でまったく眠れなかった。作物が乾燥しているので消化が悪いためだ。
民家の親切は嬉しいが、食べすぎに注意しよう。それに水にも。
ここチャチャブイに着いたのが、午後6時。ここまで、本当に大変な坂だった。つくづく嫌になったほどだ。
近くにレストランがあったので、そこの犬小屋の側にテントを立てさせてもらったので良かった。
この辺は砂漠、山肌は木がない。日本にはないコースだ。本当にきつかった・・・『池本さん(JACC)、
本当にしんどいよ。この辛さは、走った人しか分からないね』
コロンビアは思ったよりハードだ。今日のコースは牧場が多かった。また、ここは一日にして状態が
一変する。昼間の夏から夜は冬になる・・・・凄まじい限りの移り変わりだ。今夜は、ここで、
久し振りに夕食らしい夕食(ステーキ)を食べられ、ほっとした。
・・・・それにしても、なかなかコロンビアから抜けることが出来ない。もう一度、走れと言われたら
絶対に走る気がしない。