【7月29日】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


エクアドルの国境にて

 

   朝、10℃、とても赤道に近いとは思えない。ほんの40kmの差でこんなにも違う。

  国境を越えた。思ったより簡単だった。荷物を調べられることもなく、約10分で税関を通過できた。

 

   ツルカンの町から、しばらく上りが続く。国花であるリンドウが紫色に美しい。そして、下りが続く。

  まるで、今までの報酬のようだ。あっという間に60kmほど走ってしまった。

 

   エクアドルに入ると一変して回りの雰囲気が変わった。まず、人々は身なりがきちんとしていて、

  裸足や汚い服の人はいない。それに教養もあるようで、私の愛車を物珍しそうに見入る人もあまりいない。

  今、私はレストランの庭でテントを立てさせてもらっているが、店では、日本製やアメリカ製などの商品も

  多く売っていた。ここの国は近代的なものが、けっこう流通しているらしい。

   それに、私に対しても実に紳士的に対応してくれる。コロンビアとは大変な違いだ。また、物価も

  コロンビアより安い。だから不思議に感じる。物価が安いにもかかわらず、コロンビアより遥かにいい

  暮らしをしているのだ。思うには、他国とのコミュニケーションがうまくいっているからだろうか。

  言わば政府が賢いからだろう。民家もほとんど近代的で日本と変わらない。地形も平地が多い。

  エクアドルは成功している国と言えるのではないだろうか。

 

 

 

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