【9月19日】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


電車のホームから、私に声をかけてくれた人

 

   今日は疲れた。アメリカンエクスプレスをUSドル現金に替えてもらおうと銀行へ行ったが、

  どこも替えてくれなかった。つまり、USドルがどれほど貴重かということだ。とにかく、

  USドル現金は細かい奴を多めに持っていないと駄目だ。

 

   私は、今までの旅を振り返って、“海外旅行”なんて、さして難しいものではないと思って来た。

  ただし、ある程度のトレーニングをしている方が良いと思う。

   ・・・・“旅”で大切なことは、まず、健康であること。次に、金とか時間とかは別にして、

  “直感力”が必要だと思う。このことは言葉が通じない所ではとても重要である。言葉など“一つの音”

  でしかすぎない。この直感力を養うためには、海外に出る前に、色々な人に会い、色々なことを

  体験しておくことが大切だと思う。そして、何よりも“自分自身を良く知っておくこと”が大切なように

  思う。そういう意味で私の場合、「日本一周」をしたことが、すごく旅を安全且つスムースにしている

  ように感じる。

   南米を旅していて、感じることは、貧富の差や教養の差がとても激しい。盗人も「ただ、生きるため」

  であり、人間的本質は、大らかで友好的で、音楽好きだ・・・・“アクセスせず、人生は楽しい方が良い”

  楽しむべきだ。といった、「何とかなる」という楽天的で、のんびりした気質を持っていた・・・・。

   そういう意味では、今の日本を見つめてみると、あまりにもアクセスしていて、「人生は楽しむもの」

  ということを忘れているように感じる・・・・そういう意味で私は、南米人は好きであり、学ぶ点が多い。

 

 

   ソコンパ行きの電車に乗っていると、小さい子を抱えた一人の娘さんが私に話しかけて来た。

  そして、しばらくして、折り紙を折ってあげると、手作りのワッペンをくれた。たった今初めて会ったのに、

  実にいい思い出を作ることが出来た。予想もしなかった、ふとしたふれあいに、二度と会うことがない

  哀しみに、ふと、旅の寂しさを感じる。

 

 

 

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