【6月14日】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


私を応援してくれた人達のサイン(今も私にとって一番の心の支えだ)

 

 

   香港に入国した時、何かほっとしたものを感じた。

  それは懐かしさという面であろう。日本とはやはり違うが、今まで、周りは、白人か黒人であった。

  だが、ここは、東洋人ばかり、どの顔も日本人と変わらない。そして漢字ばかり。懐かしい漢字だ。

   やはり、世界から見ると日本人は、アジアの一員である。「同じ人種なんだ。彼らと同じ血が流れて

  いるのだ」と、つくづく感じる。日本を離れた当初は、同じ東洋人ではあるが、何となく外人めいた

  気持ちを抱いたものだ。だが今は、凄く近いものに感じる。

 

   

   6月18日、午後4時20分、大阪行きの飛行機の中にて・・・・

  「日本に帰れる」・・・急に涙が込み上げて来た。二年前、ひょっとすると、二度と日本に帰れない

  のかと思った。今、こうして精神的にも肉体的にも無事に帰れる、この幸福なこと。何か信じられない

  ような、本当に嬉しい気持ちで一杯だ。

 

   ・・・・日本語のアナウンスに、新聞、そして、サントリービール、懐かしさが、一気に込み上げて

  来る。

   大阪空港に着くと、そこに、懐かしい友人の顔があった。皆の顔を見ると、私はボーとなって、

  何も言えず、そこに立ちすくんでしまった・・・・・・・・旅は終わった。

 

 

 

 

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