グリッド(牛が逃げないように窪みがある)を、慎重に越える

 

 【8月07日】

 

   今日は2回、水をドライバーに補給してもらった。やはり水は大切だ。そして少しでも多い方がいい。

  しかし、2回目の時は4台目でやっともらえた。トラック等の輸送車は、あまり水を持っていないらしい。

  今はシーズンオフとは言え、30分に一台くらいの割合だ。それは、夕方に多くキャンピングカーが走る

  ので良いが、真夏だと、それこそ大変だろう。私は水は、1.5ℓビンと、0.5ℓとそして、バックの中の

  予備タンクにいつも約2ℓ入れて走っている。予備タンクは、まだ、2回ほどしか使ったことはない。

  とにかく、1.5ℓと0.5ℓが切れたら、何とか補給するようにしている。

 

   今まで走り易かった道も、途中からあの“恐怖のコルゲーション”の道になっていた。自転車は、まだ、

  トラブルを起こしてないが、バックの吊り金具が切れてしまった。結局、下のを上へ付け替えて、代用する

  ことにした。他のバックも切れるのは時間の問題だ。やはり、コルゲーションでのショックが大きすぎる

  ためだろう。何とかもってくれれば良いのだが・・・・。

   いよいよ、あと二日で設備の整った町に着く。水も満たん。本当にこれで安心だ。この辺は、不思議と

  暑い。追い風のせいかも知れないが、昼は半袖で走りたいほどだ。

 

   ・・・私は思う。“会社員の7年間で何を学んだか”というと、私は「安全性」と答えるだろう。

  とにかく、二重・三重に安全を保っていた。今、この旅でとても、そのことが役立っている。

  とにかく、無理はしない。そして、一歩一歩、安全を確かめながら走っていく。本当に良いことを学んだ。

   また、『日本一周』で学んだことといえば、“応用力と判断力”と思う。特に、必要なもの、今じゃなくとも

  いずれ必要になるものは、手に入れられる時に手に入れておくこと。これは本当に大事なことだ。特に、

  こうした砂漠地帯では大切だ。“後からでもでは絶対にダメ”なのだから。とにかく、何でも早め早めに

  手を打っておく。これは一番だ。

 

   ・・・・今、こうしていると、“生きてる”ということを感じる。会社員だった頃より、はるかに、

   “生きている”。  自分で計画し、実行しやり遂げる。この素晴らしさ・・・・

  一日一日が本当に「生きている」と感じる。  やはり、この道を選んで良かった。

 

   “世界一周サイクリングの旅”・・・この道は、とても険しい。でも、素晴らしい道だ。

 

 

 

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