お世話になったメーブルクリーク牧場の人たちと

 

 【8月08日】

 

   今、私は何処にいると思いますか・・・何と、メーブルクリーク牧場のベットの中にいるのです。

  まあ、どうしてこうなったかは後にして、とにかく今日は、しんどかった。朝から完全なる向かい風だ。

  それに、コルゲーションがとてもきつかった。何度歩いたか知れないが、必死で走った。本当に最悪の日で

  あった。でも昔、北岳に自転車で登ったこと(途中、橋が10箇所ほど壊れていて、川の中を自転車を

  担いで渡ったりしたこと)を思い浮かべると、まだ楽な方だと思い直しながら走った・・・・。

  ここに着いたのが15時30分であった。普通なら13時30分頃には着くはずである。

   まあ、そんなことはともかくとして、苦しいこともあれば楽しいこともありだ。ここで、とても親切に

  してもらった。シャワーも浴び、ディナーも取りビールも腹一杯飲ませていただいた。まさかこんな所で、

  こんな好意を受けるとは思いもよらなかっただけに本当に嬉しい・・・・たまたま家を見かけたので、

  水を貰って自炊でもしようと訪ねると、「お前一人か?」と言うので、「そうだ」と答えると、ディナーの

  誘いを受けてしまったわけである。

   夕食後、「ギターを弾ける」と言うとギターがあり、久しぶりにオリジナルソングを弾いて聞かせた。

  とても良く聞いてくれ、日本茶もみんな美味しそうに飲んでくれた。代わりに私もオーストラリアの音楽を

  聞かせてもらうことができた。

 

   素晴らしい夜であった・・・まるで王様にでもなったような感じだ。 暖炉があり、それを囲んで

  ゆったりと、くつろいでいる。何と幸せな雰囲気なんだろう。まさしく、カントリーソングがぴったりで

  ある・・・・。  明日は、朝からジープに乗せてくれるとのことである。楽しみだ。予定より少し遅く

  なるが、この際、十分にこの人生を楽しもう。

 

   シャワーを浴びると生き返ったような気がする。それにしても、とても親切にしていただいた。

  このことは、決して忘れぬようにしよう。  ここの主人はとても偉い人らしい。何と四国くらいの牧場を

  持っているとのことである。お礼に、JACCのネクタイピンを両親にプレゼントした。この親切を

  いつまでも忘れずに。おやすみなさい。

 

 

 

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