奥さんが日系人の夫妻と出会う(自転車に乗せてあげた)

 

 【8月14日】

 

   今日は風がとても強かった。でも、追い風であったため、助かった。あれが向かい風なら、とうてい

  走れないだろう。ここマウントエバには14時に着いた。最初、テントを立てたいのだが、どこに立て

  たら良いかと尋ねると一軒の小屋があるという。行ってみると、水が出ないのだ。引き返して「水が出ない、

  水に近い所がいい」とお願いすると、親切に部屋を提供してくれた。シャワー室も案内してくれ、幸運にも

  シャワーを浴びることができた。部屋はとても粗末なものだ。ベットにはシミが着いていて、汗くさい

  臭いがする。だけど、持参の防寒シート(※これはどこでも役に立ちました!)を敷くと、素晴らしい

  ベットに移り変わった。これで十分に眠れる。

   ここは昔は、町だったらしく、バーやホテルなどの放置された部屋がいくつかあった。やはり、道が

  悪いので寄って来る人もなくサビれてしまったのだろう。

 

   また、今日は途中で、奥さんが日系人のドライブ中のオーストラリア人夫妻と出会った。アデレードに

  住んでいるので、「着いたら是非、寄りなさい」と言って下さった。とても美人の奥さんで、感じの良い

  ダンナさんだった。冷たい水のサービスは、とても美味しかった。

 

   ここに着くなり、得意の“タマネギごはん”を食べたが、実に旨かった。やはり、ごはんが一番だ。

  腹が一杯になる。部屋は悪いが電気がつくのがいい。のんびり落ち着けそうだ。

   これで本当にアスファルトが見えて来た。あと60km余りだ。でも、明日は無理せずボンボンまで行く。

  明日はゆっくり昼近くまで寝よう。このところ、8月に入ってからは、一日平均5ドルの出費。とても良い。

  これまでの縦断の全体から見ると、11.6ドル。まずまずだ。

 

   ・・・人間は苦しい方がいい。苦しいからこそ、それを乗り越えた時の喜びが大きい。実感としてそう思う。

  だから、コースにも楽な所と苦しい所を設けよう・・・・。

   今までの平均走行距離は66km。少し短すぎると思う。せめて、80kmはいきたい。でも、確かに

  この道と風じゃ仕方がない。

 

 

 

TOPへ  目次へ戻る  次へ  次の思い出へ