【6月22日】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


聖書をくれた家族

 

   5号線は、相変わらずいい道ではあったが、途中からアップダウンの連続だった。昨夜のテレビを

  見たと言って、「頑張って」と言ってくれる人や、聖書をくれたり、またこの人達は7ドルもの現金を

  受け取るように言ってくれた。私は最初、断ったが、やはりここは、好意を重んじるものだと思ったので、

  受け取った。もちろん、ここまでされては、何かお返しをしなくてはいけない。日本国旗にサインを

  してもらい、家族の写真を撮り、帰国したら送ることを約束した。これほどまでにしてくれる人もいると

  思うと、頭が下がる思いだ。

 

   翌日、キャンプ場のおばちゃんに見送られて出発。シルバークリークから北へ向かったが、この辺の

  人は、私が「ハ〜イ」と声を掛けても愛想が悪い。すぐに返事が返って来ないのだ。やはり、だんだん

  都会に近付いているせいかと思う。本当にエリーの人達は人なつっこく、とても気持ちが良かった。

  しかし、この辺の人達は興味深く見ようともしない。“場所によって、やはり人の心は変化するもの”

  だと、つくづく感じる。

 

   午後11時、今、バッファローYMCAの部屋にて・・・・

  ここバッファローの人は思っていた感じより、すごく皆優しい。黒人が多いが、皆きちんと身なりをして

  いて感じがいい。

   また、ここは比較的、人種差別がなく、白人とうまくいっているように見えた・・・・車の中で、

  白人の女の子と黒人の男の子が仲むつましくマクドナルドを食べている姿が、とても美しく見えた。

 

 

 

TOPへ  目次へ戻る  次へ  次の思い出へ