【7月28日】

 

   昨晩は、また腹の調子を崩してしまい、夜中に何度も起きて野糞をする始末。結局、二時間ほどしか

  眠れなかった。寝不足、それに体調のこともあり無理せずに、ここイスラレスまでにして、ゆっくり

  休養することにした。

   ここは、ガソリンスタンドの裏庭だ。さほど人も集まって来ないし、比較的、安全といった所だ。

  愛車はスタンドに預けた。

   それにしても、ずいぶんコロンビアで手こずっている。これも、想像を絶するアップ・ダウンと

  体調を崩したためによるものだ。

   また、言葉が出来ないというのは不便なもので、無理して差し出された夕食を食べつくしたりもした。

  そのため、治りかけていた腹がまたダメになる。片言は話せる方がいい。

 

   今日は坂はないと思っていたら、また10kmほども坂があった。全く漕ぐ気にならない。きりがない

  からだ。

   7/12にボゴタを出て、7/28・・・17日間でUS75ドル。一日平均約4.4ドルの消費だ。

  自炊は一回のみ。ここでは外食した方がベターだ。

 

   走って来て思うこと・・・

  ここは、オーストラリアのように、キャンプ施設がない。それに、午後6時になるとすぐ暗くなって

  しまう。それにアップダウン。自炊でもしようなら走る時間がない。 また私はほとんど、民家や

  レストランの庭に寝た。比較的スムースにいったと思う。しかし、民家は珍しいのか人が集まって来て

  しようがない。田舎の人は、“宇宙の果てから来た”ような目で私を見る。人はいいのだが、全く教養が

  ない人も多いようだ。貧富の差と教養の差が凄く大きい。ここの国の人は、あまり発展しないような

  気がする・・・・“今日のメシが食えたらいい・・・何でそんなことをするのだ”といった感じなのである。

  まず、日本のようにはならないだろうと思う。一次産業の人が多すぎることもあるし、地形のことも

  あってか、人と接することも少ないようだ。また、これほど電気がない家が多いとは思いもしなかった。

  しかし、人々はそれなりに暮らしていた。結論から言えば、再び走りたいと思わない・・・アップダウンが

  本当にきつい。人は、いい人はいるけど・・・。

 

   さあ、エクアドルを目指そう。もう6kmほど先なのだ。

  ・・・・そういえば、民家には便所紙がない所が多かった。草で拭いていた・・・・。

 

 

 

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