【5月11日】
スフィンクス前にて
午後7時30分、私はついにアフリカ大陸、カイロに降りた。
だがここは、とても雰囲気が悪い国だ。とんでもない所へ来てしまったように感じる。
まず、あの荷物のチェック・・・・チケットカウンターで、まず一回、そして、次にアテネの税関
でやり、最後にカイロの空港でやるのだ。何でここまでしなくてはならないのか? 私は新聞と
紹介状を見せたが、それでもダンボール(自転車が入っている)に穴を開けて見やがった。
これから先がまた、大変だった。空港を出るとホテルの客引きが来たので、一番安いホテルを案内
してもらったのだが、約6km走ったホテルに着くと、その客引きは約1万円よこせと言う。
「何故、そんなに払わなければならないのだ」と言うと、ホテルのオーナーが英語で、「お前は払わ
なければならない」と言う。何てこった。とうとう周りの雰囲気にも負け、結局、約8000円も
払わさせられてしまった。本当に汚い所だ。私が身動きが出来ないことを予測してのことだ。
ホテル代を含めると、15000円も使ってしまった。
翌日は、愛車を組み立てて、「ギザのピラミッド」に行った。何とここから35kmも離れていた。
ピラミッドは思っていたより大きかった。また、周りは何もない砂漠で遠くに市街が望めた。
ナイル川は濁っていた。水上船で生活している者も多かった。
また、スフィンクスのガイドには要注意だ。「金はいらない」と言うから案心してお願いすると、
やっぱり金をせびって来た。
次の日の朝1時の便でカイロを飛び、ナイロビに行くことにした。
たった一日半でUS150ドルも使わされるなんて最悪だ。カイロは二度と来るもんか。