<質問1>自転車での旅は、何が面白いのですか?
確かに自転車で旅をしたことがない人にとっては、坂道を上っているときなど、とても苦しく、
ちっとも面白くないように見えると思います。
“何が面白いのか?”・・・それは、1つは『その坂をひとつひとつ乗り越えていくことで、少し
ずつ逞しくなり、自分に自信がついていくことに嬉しくなるから』だと思います。
また、ことわざに『暗闇や深ければ深いほど暁の空は美しい』とありますが、まさしくその通りで、
いくつもの坂を乗り越えて苦しい思いをしたからこそ、“人のやさしさ”が、心の真まで伝わって
きて、「がんばろう!」と、旅をする度に思うことです。
次に、自分の足でペダルをこいで旅をしているので、旅の途中で見た景色,空気の冷たさ,鳥の
さえずりや出会った人などが、いつまでも鮮明に残ることと、自然との一体感があることです。
なお、話が少しそれますが、サイクリングでの旅は、できれば“一人旅”がいいと思います。
それは、色々な状況に遭遇した時、すべて自分自身で判断し決断していかなくてはならないから
です。だから、当然失敗や後悔もします。でも、“うまくやり遂げた”時の達成感は、格別なものが
あります。