<質問19>キリマンジャロ登頂は大変でしたか?
まず、簡単に登山口までのコースを説明します。
ケニアの首都(ナイロビ)から、登山口があるタンザニア(モシ)まではバスに乗ります。
モシには、YMCAや少し高級なホテルのキボホテルがありますが、予算に合わせてどちらかを
選ぶと良いでしょう。なお、バスでタンザニアとの国境を越える時に、両替をすることを忘れない
ことです。国境にはヤミ両替屋(レストランで聞けばすぐ教えてくれます)があるのですが、
ここでは、当時銀行の5倍でUSドルを両替してくれました。
キボホテルで、USドルで直接登山費用を払うと、三泊四日で約300ドルとられるわけです
から、国境での両替はかかせません。
さて、ホテルから約30分くらい登ると、登山口のゲートに着きます。
いよいよここから、ガイドと共に登り始めることになります。(キリマンジャロに登る場合は、
当時、ガイドを必ず雇うことを義務付けられていました。また、ホテルで登山費用を払わずに、
直接ゲートでガイドを雇って登山をすることも可能で、その場合の費用は約75ドルでした)
さて、登り始めて、順調に行けば二日目でホロンボ小屋(3700m)に、三日目には
キボ小屋(4500m)に着き、健康であれば、その日の内に、山頂のギリマンズポイントに辿り
着くことができます。そして、帰りは一日でゲードまで下山といった感じです。
大変という意味では、実は私は、一度、高山病にかかってしまい、仕方なく下山しました。
二度目の挑戦でやっと登頂を果たすことができました。高山病とは、“富士山登頂”でも説明して
いますが、頭痛がひどくなったり、吐き気ももよおしたりします。このような状態になったら、
下山するしかありません。でないと、後から後遺症が残ることがあるからです。
あと思ったことですが、登山する時は、一人でなく、数人でガイドを雇った方が良いと思います。
私の場合は、ポーターも含め4人で登りましたが、私以外は全て現地の人だったため、私の言う
ことを全く聞こうとせず、彼らのペースで無理やり急がさせられたりもしました。
なお、私は自転車を持って行きましたが、サイクリングという面では、キボ小屋から約5kmほど
は平坦な所があるので、この間は気持ちの良いサイクリングを楽しむことが出来ます。
また、登山のシーズンという意味では特に指定はないようです。山は赤道に位置しているので、
年中暖かく、比較的雨も少ないようです。
4000m付近